名古屋大学レクチャー2026
道なき道の歩き方―女性学をつくる
名古屋大学で最も重要な学術講義である名古屋大学レクチャーは、毎年世界トップレベルの研究者をレクチャラーとして招聘しています。2026年度は、東京大学名誉教授の上野千鶴子氏にご登壇いただきます。名古屋大学レクチャー「道なき道の歩き方―女性学をつくる」を開催します。

上野千鶴子 氏
社会学者、東京大学名誉教授、
認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク顧問理事、
上野千鶴子基金代表理事
1948年富山県生まれ、京都大学大学院修了、社会学博士。平安女学院短期大学(1979-1989)、京都精華大学(1989-93)を経て東京大学文学部および同大学院人文社会系研究科教授(1993-2011)。その後、立命館大学特別招聘教授(2012-16)。他にシカゴ大学客員研究員、ブリティッシュコロンビア大学客員教授、ボン大学客員教授、メキシコ大学院大学客員教授、コロンビア大学バーナードカレッジ客員教授等を歴任。元日本学術会議会員。アメリカ科学芸術アカデミー会員。1984年サントリー学芸賞、2011年朝日賞、2019年フィンランド政府からヒューマン賞受賞。2025年TIME誌「世界で最も影響力のある100人」に選出、2026年スミスカレッジから名誉学位授与。
女性学・ジェンダー研究のパイオニア、高齢者の介護とケアも研究テーマとしている。『家父長制と資本制』『女遊び』『当事者主権』(中西正司と共著)、『ケアの社会学』『おひとりさまの老後』『男おひとりさま道』、『おひとりさまの最期』、『在宅ひとり死のススメ』『女の子はどう生きるか、教えて!上野先生』『フェミニズムがひらいた道』『こんな世の中に誰がした』『挑戦するフェミニズム』(江原由美子との共編著)、『アンチ・アンチエイジングの思想 ボーヴォワール「老い」を読む』等多数。英訳に以下がある。
Chizuko Ueno, Beverley Yamamoto transl., Nationalism and Gender (Melbourne: Trans Pacific Press, 2004)
Chizuko Ueno, The Modern Family in Japan: Its Rise and Fall (Melbourne: Trans Pacific Press, 2009)
講演要旨
半世紀前、わたしが学生だった頃には、女性学は影もかたちもありませんでした。そこにアメリカにWomen’s Studiesというものがあると日本に持ち込んだのは、社会学者の井上輝子さんです。彼女はそれを女性学と名付け、「女の、女による、女のための学問」と定義しましたが、この定義は物議を醸しました。女性学は運動でした。女性学は大学の外で民間学として育ち、やがて大学の中へ入っていきました。わたしは京都で生まれた日本女性学研究会の会員となり、日本初の女性学のジャーナルを発行し、書き手と読み手を育て、行商をして広めました。その後「男性学」が生まれ、ジェンダーという概念が普及してから、女性学はジェンダー研究に統合されるようになりました。人間の社会でジェンダーに関与しない領域はありませんから、ジェンダー研究に扱えない領域はありません。
ジェンダー研究はフェミニズムから生まれました。20世紀に世界を動かした思想はまちがいなくフェミニズムです。本講演では、ジェンダー研究が何を切り拓いてきたのか、何と闘い続けているのか、何をめざしているのか、をお話したいと思います。
イベント情報
【対象】どなたでもご参加いただけます(参加無料)
【申込】https://forms.gle/4MF9Yzdpwm5a6DkMA
※申込〆切:12月11日(金)(十分な席数を用意しておりますが、お申込み数が上限席数を超えた場合は早めに申し込みを締め切ります)
※事務局(iarcommon@gmail.com)より、予約確認メールを11月初旬、12月初旬、直前にお送りいたします。
※ご来場の際、予約確認メールをご印刷いただくか、スマートフォン等携帯電話で予約確認メールの画面を受付スタッフへお見せください。
【お問合せ先】
託児所のご案内
詳細は追って当ページに掲載いたします。
ご利用される方は、上記イベント情報の申込みを行った後、別途託児所申込みをお願いします。
iarcommon@gmail.com
