総説論文が掲載されました!Key:「膵臓がん」「代謝」「遺伝子」【YLC】【大原 悠紀 先生】
2025.12.29
お知らせ
高等研究院YLCの大原 悠紀 先生(医学系研究科 特任助教)を筆頭著者とする総説論文が、Pharmacology & Therapeutics誌に掲載されました!
【論文タイトル】
Molecular, metabolic, and histological subtypes of pancreatic ductal adenocarcinoma and its tumor microenvironment: Insights into tumor heterogeneity and clinical implications
URL:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0163725825001585
今回の掲載をうけて、大原先生よりコメントをいただきました。
「膵臓がんは早期に見つけることが難しく、治療法も十分に効かないことが多いため、生存率が低いがんの一つです。私はこれまで、米国国立衛生研究所や名古屋大学で、膵臓がんの性質を『代謝』や『遺伝子の働き方』といった視点から詳しく調べ、どのようなタイプに分けられるのかを整理する研究に取り組んできました。
このたび、その研究の流れや世界の最新知見をまとめた総説論文として公表することができました。膵臓がんにはいくつかのタイプがあり、それぞれ性質や治療への反応が異なることが分かってきています。
今後は、私の専門である『病理組織学(顕微鏡でがんを観る学問)』の視点も組み合わせることで、より早期の診断や、患者さん一人ひとりに合った治療法の選択につながる研究を進めていきたいと考えています」
大原先生、ご掲載おめでとうございます!
