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【あの人は今】【阿波賀 邦夫 氏】豊田工業高等専門学校・第12代校長

2026.03.24

 高等研究院の一員としてこれまで活躍してきたメンバーを紹介するコーナー、「IAR Connection」。今回お伺いしたのは、第9代高等研究院長を務めた阿波賀邦夫さん。現在は豊田工業高等専門学校(通称:豊田高専)の第12代校長を務めている。技術者教育を目的に1963年に開校した豊田高専は、2023年には60周年を迎えた伝統校。5年間(専攻科に進学した場合は7年間)の充実した教育研究活動により、社会から信頼される優秀な人材を輩出し続けている。

(取材・文:綾塚達郎, 取材日:2025年12月8日)

阿波賀 邦夫 Kunio AWAGA

豊田工業高等専門学校 第十二代校長

【名古屋大学在籍情報】
2022 – 2025年 名古屋大学高等研究院 第九代院長
2005 – 2025年 名古屋大学 大学院理学研究科 教授

【専門】
物性化学

―現在の仕事内容について教えてください。 

 校長として学校の理念を堅持しながらしっかりと舵取りをすること、各職員が働きやすい環境を整えること、豊田高専を対外的にアピールすること、主にこうした役割を担っています。 

―着任して感じた豊田高専の印象について教えてください。

 「豊田高専らしさ」の強さを思い知りました。第一に学生がとても優秀です。とにかく手が動く。協調性がある。たとえば、昨年行われた第6回全国高等専門学校ディープラーニングコンテストでは、豊田高専のチーム「NAGARA」が最優秀賞を受賞しました。介護施設の現場仕事を圧迫していたデスクワーク、例としては報告書作成を、小型マイクとAIで自動生成する仕組みを作りました。使っているのは既存の技術ですが、社会実装まで結びつけています。現場に足を運んで問題点を掴む行動力、地域と連携する力、こうしたところに高専生の「らしさ」が表れていますね。もちろん、これらの活動を支える教員の存在も欠かせません。自らも独立して研究を進めつつ、ふだんの授業や生活指導まで行うのは並大抵のことではありません。ここで大事なのが「高専愛」です。実は高専出身の教員は多くて、後進を育てるために自ら教員となった方がたくさんいます。また、保護者が高専出身というケースも多いです。全体として、高専愛による人のつながりが豊田高専を支えています。

―高等研究院へのメッセージをお願いします。

 ぜひ、高等研究院らしさ、延いては名大らしさを強調していくと良いのではないでしょうか。また、豊田高専でいえば高専愛ですが、名大を離れた後もその方々とのつながりが続くような仕組みがあると良いですね。最後になりますが、豊田高専は本当に優秀な学生がたくさんいます。ぜひこうした人材が名古屋大学でも活躍できるよう、協働する体制ができると嬉しく思います。