丹羽公雄・流動教員が物理学の仁科記念賞を受賞
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仁科記念財団(西島和彦理事長)は二十九日、物理学で優れた業績を上げた研究者
に贈る仁科記念賞の第五十回受賞者に、丹羽公雄名古屋大学教授(58)と蔡兆申N EC基礎・環境研究所主席研究員(52)の二氏を選んだと発表した。 丹羽教授は独創的な自動データ読み取り装置を開発して大量の実験データを処理 し、まれにしか反応しないため物質を構成する素粒子の中で最後まで見つかっていな かったニュートリノの一種「タウニュートリノ」を見つけだした。 蔡主席研究員は、超電導素子を二つ結合させて電子同士の「量子的もつれ」と呼ば れる状態をつくり、量子コンピューターの実現に必要な基礎的なゲート回路として働 かせることに成功した。 賞金は各五十万円。授賞式は十二月六日に東京都内で開かれる。 |