野依初代院長・北住院長が日進市で公開討論会に臨む |
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〜『知の時代』の新しい社会作りを提言〜 |
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高等研究院初代院長野依良治博士(理学研究科特別教授、理化学研究所理事長、ノーベル化学賞受賞者(2001年)、日進市名誉市民)および北住炯一高等研究院長による公開討論会が2007年1月10日、日進市民会館(日進市折戸町)で開かれました。「知の時代を楽しく生きる」をテーマに、地域・家庭における教育の役割を考えることを目的でした。市民らの参加者約470名に達し、熱気溢れる大盛況となりました。
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メインテーマの「『知の時代』の新しい社会作り」について、野依初代院長は20世紀を「戦争や経済に象徴された競争の時代だった」と振り返った上で、「限られた資源の中で世界人口約63億人が、いかにして知識から知恵を生み出し、協調し合って生きていくかが課題である」と、新しい知の時代の課題を提示しました。その時代にふさわしい次世代を育てるには「観察や数式、図形などの『形式知』だけにとらわれず、子どもたちには文化や習俗、工芸、自然など形で表せないあらゆる『暗黙知』を身に付けさせるべき」と、指摘しました。また、団塊世代リタイアー時代を迎えるにあたって、「日本の財産である団塊世代など社会全体が知を総合化させ、感受性に富んだ(次世代の)人間を育ててほしい」と、提言しました。 |
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一方、日進市民でもある北住院長はまちづくりと大学の連携について、「自治体と大学間との交流や連携が、日進のまちの発展につながれば」と、期待を寄せました。 なお、今回の公開討論会の詳細は、日進市のホームページ(http://www.city.nisshin.lg.jp/seisaku/koho/wadai/3436/003454.html)にもご覧ください。 |