名古屋大学特別招へい教授益川敏英先生が2008年ノーベル物理学賞を受賞しました。受賞理由は、「クォークが自然界に少なくとも三世代以上ある事を予言する、対称性の破れの起源の発見」です。
スウェーデン王立科学アカデミーは10月7日、2008年のノーベル物理学賞を米シカゴ大の南部陽一郎名誉教授、高エネルギー加速器研究機構の小林誠名誉教授(本学理学部物理学科出身)と益川敏英本学特別招へい教授(京都大学名誉教授、京都産業大教授、本学理学部物理学科出身)の3氏に授与すると発表しました。「小林・益川理論」と「対称性の自発的な破れ」による素粒子物理学への貢献に対して贈られたものです。宇宙や物質の成り立ちにかかわる根源的な現象を解明し、素粒子物理学の基礎となる「標準理論」を構築した功績が評価されました。授賞式は12月10日、ストックホルムで行われます。
益川先生が、高等研究院の学術活動の一環として実施している、全学教養科目「学問の面白さを知る」(対象学部: 全学部、開講時期: I前期火曜1限)の講師を務められています。2008年度では、本学初年次学生(1年生)約300名を対象に、「科学、発展の法則」と題し、研究生活のエピソードを交えながら、研究の方法論などについて分かりやすく講演していただきました。
 講義の映像はこちら(WMV 168MB)
益川先生の今後の益々のご活躍と研究のご発展を心からお祈り申し上げます。
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